第4章 Nature 本能¶
THE EASY PEASY WAY TO QUIT PORN(イージーピージー:簡単にポルノをやめる方法)4章から6章まで
インターネットポルノは、可能な限り生殖を続けるようにデザインされた本能的な報酬メカニズムを乗っ取ることで機能する。インターネットポルノの、瞬時に非常に簡単に手に入る形態が、脳の報酬メカニズムに、ドーパミンを、通常の限度を超え、相当に長い間、生成させ続ける。科学的には、これはクーリッジ効果と言われている、すでに知っているかもしれないが。
ドーパミンは、欲求の感情、に関連する神経伝達物質であり、実際の快楽はオピオイドによって生成される。ドーパミンが増えればオピオイドも増え、行動力も増す。ドーパミンがなければ、食事のような行動に喜びを感じられず完了できなくなる、脂質と糖質の高い食べ物が最も多く化学物質の放出を生じさせる。
また、ドーパミンは、新奇さへの反応においても放出される。無限とも言えるポルノが手に入る訳で、それが大脳辺縁系(報酬回路)に洪水のように流れ込む、つまり、あなたが初めてポルノを見た時、あなたの行動は、オーガズムとオピオイドの流入の引き金を引いていた。可能な限りドーパミンを出すように促されて、脳はこれをスクリプト(実行プログラム)として保存し、簡単に呼び出せるようにする、そして、デルタフォスBと呼ばれる化学物質を放出することで、神経回路を増強する。こうなると、脳は、セクシーな広告、一人の時間、ストレス、僅かな気の沈みという信号に反応してこれらの神経回路を呼び出し、あなたは、突然に、「ウォータースライダー」に乗る準備が整う。これが繰り返される度に、より多くのデルタフォスBが放出され、ウォータースライダーは潤滑され、活性し、次の搭乗時に滑り降りやすくなってゆく。
大脳辺縁系は、自己修正機能を備えており、毎日の頻繁なドーパミンの洪水が検知された場合、ドーパミンとオピオイドの受容体の数を減らす。残念なことに、これらの受容体は、我々がやる気を保ち日常生活におけるストレスの対処をするためにも使われる。自然な報酬によるドーパミンの放出は、名ばかりの量で、単純に、ポルノグラフィーによるものとは比べ物にならない、また、減少した受容体のせいで効率的に吸収されず、あなたのストレスをより高め、通常よりも、あなたは苛立つことになる。このプロセスはディセンシタイゼーション(脱感作、*鈍感化)と呼ばれる。
このサイクル(繰り返し)の中で、あなたは、「レッドライン(限度)」を超え、罪悪感、嫌悪感、恥、不安、恐怖といった感情の引き金を引く、これによりドーパミンレベルは更に高くなり、脳にこれらの感情を性的な興奮と誤認させる。
時間経過とともに、脳は、既に見たことのある動画に対し鈍感化するだけでなく、類似するジャンルやショックレベルについても鈍感化する。この低いモチベーションが、より低い満足感の引き金を引く、同時に、我々の脳は、常に、採点に興じているので、あなたに、この飢えを満たす動画を探すように急き立てる。こうしてあなたは、目新しいものを探し、最初に訪れた時には自信たっぷりにクリックすることはないと言っていた素人さとショックを含む動画をクリックする。
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クーリッジ効果の図解
自分の無限のオンラインハーレム
新しいパートナー(*ポルノ動画)を見つけるたびにドーパミンレベルが急上昇
横軸は超自然的刺激
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”小さきものたちに付いた露お陰で、私の心は、朝が来たことを知り、リフレッシュする(元気をもらう)”
ー Kahlil Gibran (ハリール・ジブラーン)
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人生の厳しい時を超えるために必要なのは、ひとときの安心感だけである、しかし、あなたの鈍感化した脳は、非ポルノ使用者が使用することのできるストレス解消の一滴を捕らえることができるだろうか?
ドーパミン洪水は、即効性の麻薬のように作用する、即座に効果が弱まり禁断症状発作を生じさせる。多くのポルノ使用者たちは、これらの禁断症状発作はポルノをやめようとしたりやめさせられた時に苦しむ酷いトラウマ(*精神的苦痛)である、という幻想を持つ。実際には、それらは主に精神的(思考プロセス的)なもので、ポルノ使用者は喜びや支えの困窮を感じている。
The Little Monster 小さな怪物¶
ポルノをやめることによる実際の化学的な禁断作用は、とても微小なもので、ほとんどのポルノ使用者が自分がポルノ中毒である自覚なしにその生涯を終えるほどである。多くのポルノ使用者らは覚せい剤の恐怖を知っている、だが、彼らは覚せい剤依存症そのものなのである。幸運なことに、これはとても簡単にやめられる覚せい剤である、しかし、あなたは、まず、自分が中毒者であるという事実を受け入れる必要がある。ポルノの禁断作用は、如何なる物理的な痛みも生じさせない、それはただ何かが足りないという空虚で落ち着かない感覚である、そうであるがゆえに、多くの人たちがそれが性欲に関するものだと信じている。長引くと、この感覚は、緊張、不安、動揺、自信の低下、苛立ち、となる。それは、空腹感(飢え)のようなものである、毒を求める空腹感。
自慰を始めると、数秒の内にドーパミンが供給され、渇望は終わり、充実感とともにあなたはウォータースライダーを駆け下りる。初期においては、禁断症状とそれに続いて起こる苦痛からの開放感は、とても軽微で我々は気づかない。慢性のポルノ使用者となった時、その原因が自分たちがそれを楽しめるようになった、もしくは、それが「習慣」となったからだ、と考える。だが、真実とは、我々はすでに中毒になっており、その事実に気づいていないということである。小さな怪物は、すでに、我々の脳の中に存在しており、我々は、時々、ウォータースライダーを下りに出掛けては餌を与える。
すべてのポルノ使用者は、理由がわからないままポルノの探索を始める。皆がポルノを使い続ける唯一の理由、それが軽度なポルノ使用者であれ重度な人であれ、それはこの小さな怪物に餌をやるため。この引っ掛け問題は全体が、残酷で困惑する懲罰の連続だが、恐らく最も哀れな部分は、ポルノ使用者が自慰セッションから得る喜びの感覚だろう、中毒になる前に身体が持っていた朗かさと落ち着き、そして自信へと戻ろうとしている。
The Annoying Alarm うざったい目覚まし時計¶
隣の家の目覚まし時計が一日中鳴っている時、もしくは、ちょっとしたしつこい困りごとがあって、突然、その騒音が止まると、爽快な穏やかな感覚があなたに押し寄せることがあるでしょう?これは、実際には、穏やかさではなく、困りごとの終わり。次の自慰セッションを始めるまでは、我々の身体は完璧である、しかし、その後、我々は自分の脳にドーパミンを強制的に出させようとする、そして自慰セッションが終わると、ドーパミンは消え始め禁断症状発作に苦しむ。これらに物理的な痛みはない、単なる空虚さだけである。我々は、その存在に気付くことすらないが、それは我々の体内でポタポタと水漏れする蛇口の様なものである。
我々の理性的な思考はそれを理解しない、だが、する必要もない。我々が知るのは、唯一、自分はポルノを求めていて、自慰をすればクレイビング(渇望)は消えるということだけ。だが、その満足も、つかの間である、なぜなら、クレイビングを抑えるためには、さらなるポルノが必要となるからである。オーガズムに達するとすぐに、渇望が再び始まる、そしてこの罠はあなたを逃さない。フィードバックループである、あなたがそれを断ち切らない限りは!
ポルノの罠は、脱いだ時に快感を得るためだけにキツい靴を履くこと、と似ている。なぜ、ポルノ使用者にはこの構図が見えないのか、それには主に三つ理由がある。
1.我々は生まれてからずっと、膨大な洗脳に曝されており、インターネットポルノというものは、印刷されたポルノを置換する近代の発展の一つであると言われ続けてきたこと。この誤った認識は、自慰は無害である、という事実と一緒に梱包されるので、我々は信じない訳にはいかなくなる。
2.物理的なドーパミン禁断症状発作は、実際の苦痛を伴わない、単なる空虚で落ち着かない感覚である、この感覚は、空腹感や普通のストレスと切り離せないものであり、ポルノを使った自慰行為として顕現する、空腹感や通常のストレスを感じたまさにその時に、我々はインターネットポルノを探し求める傾向があるということ。そして我々はこの感覚を普通のことだと考える傾向がある。
3.しかしながら、ポルノ使用者がインターネットポルノの真の実態を把握できない主原因は、それが後ろから前へと動作するからである。あなたがこの空虚感に苦しむのはあなたがインターネットポルノを使っていない時なのだ。中毒になる過程の初期段階がとんでもなく微小で漸進的なので、この空虚感は通常の感覚だと見なされ、前回の自慰行為の責任とされない。ブラウザが熱を帯び、自慰セッションを始めた瞬間、あなたは即座のブーストを得て不安が和らぐ、もしくは、より落ち着く、そしてインターネットポルノはその功績を認められる。
この「後ろから前への」逆過程がすべての薬物をやめることを難しくしている。ヘロイン中毒者たちがヘロインがない時に陥るパニック状態を想像してほしい、次に、彼らが自分の静脈に注射針を射し込んだ時の歓喜の絵面を。非ヘロイン中毒者はこのパニックの感覚に苦しむことはない。
ヘロインはこの感覚を和らげたのではない、その空虚で落ち着かない感覚を作り出したのだ。同様に、非ポルノ使用者は、インターネットポルノを求める空虚な感覚にも、インターネットポルノに接続できない時のパニックにも苛まれることはない。非ポルノ使用者は、ポルノ使用者がどうして音声がミュートされた異常なバランスの体型のニ次元の動画から喜びを得ることが可能なのか理解することができない。最終的には、ポルノ使用者もそれを理解できなくなる。
我々は、インターネットポルノがリラックスや満足感をもたらすものであると言うが、そもそも不満がなければ、満足をどうやって得るのか?非ポルノ使用者はこの状態に苦しむことはない、セックスをしないデートの後でも完璧にリラックスしている、一方で、ポルノ使用者は自分の「小さな怪物」を満足させない限り、リラックスできない。
A pleasuere or a crutch? 喜び、もしくは、支え?¶
重要な留意点、ポルノ使用者がポルノをやめることが難しいと感じる主原因は、彼らが本物の喜びや支えを、あきらめることになる、と信じていること。あなたは、何も、何一つ、あきらめることにはならない、と理解する必要がある。ポルノの罠の巧妙さを理解するのに最も良い方法は、食事と比べること。規則的な食生活の習慣により、我々は食事と食事の間に空腹を感じない、空腹を感じるのは食事の時間が遅れた時だけである。物理的な痛みはなく、空腹感として認識される空虚で落ち着かない感覚があるだけ。空腹感を満たす過程はとても幸せな体験である。
ポルノグラフィーもほぼ同じ様に見えるが、そうではない。空腹感と同様に物理的な痛みはなく、報酬メカニズムも同様の動作をする、だが、この食事との類似性が、ポルノ使用者を騙す、本物の喜びや支えが存在すると信じ込ませる。食事とポルノは非常に似ているように見えるが、実際にはこれらは対極にある。
・あなたは生存するため、生きる力を得るために食事をする、一方でポルノはあなたのmojo(モジョ、魅力、カリスマ)を翳らせ減少させる。
・食べ物は、本当に、美味しい。食事は、本当に、喜ばしい体験であり、我々は生涯に渡りそれを楽しむ。ポルノは、幸福の受容体を自分で破壊する行為であり、ゆえに、あなたが問題に対処し幸福を感じる機会を破壊する。
・食事は空腹感を生み出さない、実際にそれを解消する。一方で最初のポルノセッション(ポルノの使用)は、ドーパミンへのクレイビング(渇望)をスタートさせる、以降、セッションを繰り返す度、渇望も繰り返される。解消とはほど遠く、それは、あなたの残りの人生における、苦しみを保証する。
食事は習慣なのか?もし、あなたがそう思うなら、それを完全にやめようとしてみればよい!食事を習慣と表現するのは、呼吸を習慣と表現する様なもの、どちらも生存に欠かせないものである。人々がその時々で違ったものを食べて空腹を満たすことは、確かに、習慣である、だが、食事自体は習慣ではない。そしてポルノも習慣ではない。ポルノ使用者がブラウザを立ち上げる唯一の理由は、前回のポルノ使用が作り出した空虚感を、その時々で様々なエスカレートするジャンルで、終わらせるためだけ。
ネット上では、ポルノは、度々、習慣だと言われる、EasyPeasyも、便宜上、この「習慣」に言及している。しかしである、ポルノは習慣ではない、と常に自覚してほしい、ポルノは薬物依存症である!ポルノを使い始める時、我々は、強制的に、自分にそれに対処させる必要がある。我々は、気づかないまま、奇異で衝撃的なポルノへとエスカレートしてゆく。スリル(楽しみ)は、狩り(探索の過程)にあり、討ち取ることにははない、ドーパミンは、オーガズム(性的絶頂)の後、急速に体内から消失する、これは、なぜ、ポルノ使用者たちが複数のウィンドウやタブを操作して、「edge(エッジ、オーガズム直前で止まって射精をしないことを繰り返し快楽を長びかせようとすること)」を求めるのかという説明になる。
Crossing the red line 一線を超える¶
ポルノ以外の多くの薬物においてもそうであるように、身体は、繰り返し見た動画の効果に対する免疫を発達させる傾向にある、我々の脳は、より多くを、もしくは、違うものを、求める。短期間に同じ動画を見ると、その動画は、前回のポルノセッションが作り出した禁断症状発作を解消する作用を完全に失う。このポルノパラダイスでは、綱引きが起こっている、あなたは自分の「一線」の安全な内側に留まろうと望む、しかし、あなたの脳はあなたに、禁断の果実動画、をクリックするように求める。
あなたは、このポルノセッションの後、良い気分になる、しかし、あなたは、いわゆる、ポルノパラダイスで暮らしているにも関わらず、ポルノを使ったことがない人たちに比べ、より神経質で落ち着かない。このポジション(状況)は、きつい靴を履くことよりもさらに馬鹿げている、なぜなら、あなたは永遠に増大し続ける不快感が、靴を脱いだ後も残る人生を歩むからである。ポルノ使用者は、小さな怪物に餌をやらなければならないことを知っており、自分でその時間を決めるので、四種類の状況、もしくは、その組み合わせがそれをするタイミングとなりがちである。
退屈 / 集中、完全に対極する二つ
ストレス / リラックス、完全に対極する二つ
数分前に持っていた作用を、突然逆転させることができるなんて、一体どんな魔法の薬なのか?真実とは、ポルノは、退屈とストレスを解消することも、集中とリラックスを促進することもない、ということ。このことについて考えるなら、我々の生活における場としては、睡眠をおいて他にはないだろう?もし、あなたが、他の「現実的な」、もしくは、「ソフト」な、ポルノのジャンルにトーンダウンするという考えを持つなら、この本の内容はすべてのポルノ(印刷物、ウェブカメラ、ペイパービュー、チャット、ライブショー、などなど)に適応されることに注意してほしい。人体は、この惑星上で最も洗練された物体である、しかし、どのような種族も、最下位のアメーバや蠕動生物でさえ、食べ物と毒の違いを知らないで生存することはない。
自然淘汰を通して、我々の精神と肉体は、人類を増殖させ生存させる報酬行動の技術を発達させる。これらは、自然界に存在するものよりも、より大きく、より明るく、より奇抜な、超自然的な刺激のために用意されたものではない、最も色褪せた二次元の画像でさえ我々を性的に興奮させる。だが、同じ画像を繰り返し見た場合、興奮しなくなるだろう。実生活においては、チェックアンドバランス(抑制と均衡)が、あなたが何か別のことをすることを保証するが、インターネットポルノにはそのようなリミッター(抑制機構)はないので、あなたは人生を仮想現実のハーレムで過ごすことになる!
精神的、肉体的に弱い人たちが、ポルノ使用者になる、というのは誤認である、幸運な人たちとは、一番最初の時に、酷い嫌悪感に気付いて、生涯に渡る完全な回復をした人たちである。もしくは、精神的な準備ができておらず、自らをポルノ中毒者にするための戦いである厳しい学習過程を超えられなかった、「見つかる/捕まる」ことを恐れた、もしくは、ブラウザのプライバシー設定を操作する技量がなかった、人たちである。恐らく、このポルノの全体の中でも、最も悲劇的な部分とは、(探索と痕跡を隠すことが上手な)十代の若者たちだろう、その様な若者の数は増えている。
インターネットポルノを楽しむと、いうのは幻想である。ジャンルからジャンルへと飛び移り、単に、自分の新奇さの「猿」を、「安全な」ポルノのジャンルの「一線」の内側に留め、ドーパミン・フィクス(麻薬注射、麻薬成分摂取)を得ているだけである。ヘロイン中毒者がそうであるように、彼らが、唯一、本当に楽しんでいるのは、これらの発作を鎮める儀式なのだ。
The High From the Dancing Around The Red Line 一線の周りで踊ることによって得られる中毒・興奮状態¶
しつこく(*記憶に)残り続ける一つのポルノ動画でさえ、ポルノ使用者は、常に、ポルノ動画の邪悪で醜い部分は、フィルターアウト(見過ごす)するように自分に教え込む。たとえその動画がソロ(登場人物が一人の自慰動画)であっても、彼らは、それでも、自分が一番好きな身体の部分をフィルターオン(注視)する。事実、この一線を跨いだダンスから快感を得る者もいる、自分は「ソフトなもの」を好み、超常的な刺激の中毒者ではない、と主張するための言い訳をそこに見つける。自分は、特定の演者、もしくは、ジャンルだけに制限している、と信じ込んでいるポルノ使用者に質問してみてほしい、「もし、あなたが、いつものブランドのポルノを得られず、安全ではないジャンルのものしか手に入れらない場合、自慰をやめますか?」と。
ありえない!ポルノ使用者は、どんなものででも自慰をする、エスカレートしたジャンル、自分とは違う性的指向、よく似た演者、危険な設定、ショッキングな関係、小さな怪物の求めを満たすためにどんなものでも。最初のうちは、それらは不味い、しかし、十分な時間をかければ美味しい食べ方を学習するだろう。ポルノ使用者は空っぽの達成感を探し求めるだろう、現実のセックスを体験した後でも、長い仕事の一日の後でも、発熱、風邪、インフルエンザ、扁桃炎、入院中でさえ。
楽しむことは、これとはなんの関係もない、もしセックスが求められているとしたら、ノートパソコンと一緒にいるのは筋が通らない。ポルノ使用者の中に、これを警鐘と感じ、自分たちは薬物中毒であると気づき、これがやめることをさらに難しくしていると考える人たちがいる。事実、以下の二つの理由においては、良いニュースである、
1.なぜ、ほとんどのポルノ使用者が、ポルノの使用を続ける理由は、欠点が利点を遥かに凌ぐと知っているにも関わらず、ポルノには、実際に、楽める何かがある、もしくは、何らかの支えとして働く、と信じていることにある。我々は、ポルノ使用をやめると喪失感が生じる、生活の中のいくつかの状況がそれまでとは変わってしまう、という幻想を見ている。実際には、ポルノは何も与えないばかりか、奪うのみである。
2.インターネットポルノは、新奇心と性行為に基づくドーパミン洪水の最も強力な引き金ではあるが、あなたが中毒になる速度が原因で、あなたが酷い中毒になることはない。実際の禁断発作はとてもマイルドで、ほとんどのポルノ使用者は自分がそれに苦しんでいると気付かずに生涯を生きて死ぬ。
ではなぜ多くのポルノ使用者がやめることをこれほど難しいと感じるのか、数カ月間に及ぶ拷問を受け、暇を見てはそれを切望しながら残りの生涯を過ごすのか?その答えは、二つ目の理由にある、洗脳。神経伝達物質依存症は、簡単に対処できる、ほとんどのポルノ使用者は、数日間の、オンラインポルノなしの出張や旅行に出かける、禁断症状発作に影響されない。彼らの小さな怪物は、あなたがホテルの部屋に戻るとすぐ、ノートパソコンを開くことを知っているので安心している。あなたは、感じの悪い顧客も、誇大妄想症の上司も切り抜けられる、フィクス(麻薬注射、麻薬成分摂取)がそこであなたを待っている、と知っているから。
The Smoker's Analogy 喫煙者に例えること¶
喫煙者に例えるのが上手い比喩である。もし、彼らが、その日の10時間、一本も吸わなかったら、彼らは、ストレスで頭を掻きむしるだろう、しかし、多くの喫煙者は、新車を買うと、車の中では喫煙を控える。多くの喫煙者は、映画館やスーパーマーケットや教会に行って、喫煙できなくても問題は生じない。電車や飛行機でも暴動などはない。喫煙者たちは、誰か、もしくは、何かが、自分の喫煙を止めることをほとんど喜んでいる。
ポルノ使用者は、家族の集まりで実家にいる時や、その他の少しだけ居心地の良くない出来事において、自動的にインターネットポルノの使用を控える。事実、ほとんどのポルノ使用者は、努力なしに、長期間、禁欲できる。この神経伝達物質の小さな怪物は、簡単に対処できる、あなたがまだ中毒状態にある時でも。生涯に渡り、軽度のポルノ使用者であり続ける数百万人のポルノ使用者が存在する、彼らの中毒度は重度のポルノ使用者と全く同じである。重度のポルノ使用者で、依存症から脱却したが、たまに覗き見をして、ウォータースライダーを潤滑し、気分の落ち込み来た時に乗れるようにしている人たちさえいる。
以前にも述べたように、実際のポルノ依存症は主な問題ではない、それは単に、真の問題に対する我々の知覚を困惑させ続ける触媒として働く、真の問題である「洗脳」に対して。とは言うものの、インターネットポルノの悪影響が過大評価されているとは考えないでほしい、どちらかといえば、悲しいことにそれは過小評価されている。時折、作られた神経経路は生涯消えないという噂が広まる、機会と刺激の最適な混合により、あなたは再び人生を台無しにするウォータースライダーに送られると、だが、これらは嘘である。我々の脳と身体は神秘の機械であり、数週間のうちに回復する。
ポルノをやめるのに、遅すぎる、なんてことはない!ネット上のコミュニティを、さっと見渡せば、あらゆる年代の人たちが、自分の(そしてパートナーの)人生をやり直しているのを見ることができる。人がするすべてのことにおいて、誰かはそれを次のレベルへと引き上げる、semen retention(スィーメンリテンション、射精抑制)、Karezza(カレツァ、保留性交)とセックスの生殖的側面と、五感的側面との分離を通して、パートナーをかつてなく幸せにする。
軽度のポルノ使用者と、全く同じように、簡単にポルノをやめられることは、生涯を捧げたの重度のポルノ使用者にとって、慰めとなるかもしれない、そして、ある特定のやり方においては、軽度ポルノ使用者よりも簡単になる。深く引きずり込まれるほど、その解消は強くなる。私がポルノをやめた時は、一直線にゼロまで行った、一度も悪性の禁断症状発作はなかった。事実、その過程は本当に楽しめるものだった、禁断症状期間でさえ。
しかし、まずは、洗脳を解除しなければ。