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第7章 What am I giving up? 私は何をあきらめることになるのか?

THE EASY PEASY WAY TO QUIT PORN(イージーピージー:簡単にポルノをやめる方法)7章から11章まで

<全く何も!>。ポルノをあきらめるが難しい理由は、自分の喜びや支えが失われるのではないかという恐怖である。ある特定の心地よい状況がそれまでとは変わってしまうという恐怖。精神的に疲れる状況に対処できないまま取り残されてしまうという恐怖。別の言い方をするなら、セックスは、そしてその延長上のオーガズムは、全ての人間にとって絶対に不可欠なものだ、と我々を幻惑し信じ込ませている洗脳の影響である。さらには、インターネットポルノには我々が必要とする本質的な何かがあり、我々がポルノの使用をやめることは我々自身を否定することになり喪失感を生むのではないかという考えである。

思考をはっきりさせてほしい:ポルノは喪失感を埋めない、ポルノは喪失感を作り出す!

我々の身体は、この惑星で最も洗練された物体である。あなたが知性体によるデザイン説、自然淘汰、その組み合わせのどれを信じていようが、我々の身体は、人類よりも、何千倍も効率的である!我々は、最小の細胞も、視覚という奇跡も、繁殖も、我々の脳や身体にみられる様々な連結されたシステムも作ることはできない。もしこの創造者、もしくは、プロセス(過程)が、我々が超自然的な刺激を扱うよう意図していたなら、我々には今とは異なる報酬系が与えられていただろう。我々の身体には安全警報装置が備わっているが、我々は生命の危機において、それらを無視する。

There's nothing to give up あきらめるものはなにもない

あなたが小さな怪物を自分の身体から追放し、洗脳(大きな怪物)をあなたの思考から追放すると、あなたは自慰を頻繁には求めなくなり、自慰にインターネットポルノを使うこともなくなるだろう。ポルノ依存症おいては、多くの解明されたことと未解明のことが存在する、医療コミュニティに属する多くの者は、誰かをポルノ依存症であるとする質問や決定の概念を持っていない。多くの報告された症状は、別に原因があるとして間違った判別をされている。ポルノ使用者は全般的に間抜けであるということではない、彼らはただポルノがなければ惨めだというだけ。禁欲か惨めさかという絶望の二択に囚われている、彼らはポルノを使えないので惨めである、もしくは、彼らには罪悪感があり、それによってに自己嫌悪に陥るから惨めである。彼らが腰痛や性機能障害などの症状が出た時、彼らの思考は、責任を受け入れることと目を背けることの間で引き裂かれる。

もうひとつ、喫煙者との比喩を、我々は皆、喫煙者が、こっそり狡猾に一服するために言い訳を作り上げるのを見たことがある、我々は本当の依存症患者の行動を見ている。依存症患者は楽しみのためにこれをやっているわけじゃない、それをしないと惨めだからそれをしている。

多くの人たちは、最初の性体験でオーガズムに達している、なので彼らはオーガズムのないセックスは楽しめないという信念を獲得した。男性にとって、ポルノはセックスに向けての補助であるとして宣伝されている、時には、行為中の自信に関する教育としても宣伝される。これは馬鹿げた話だ、超自然的な刺激に条件付けをしても台無しにするだけである。

あきらめるものは何もないだけでなく、大きなポジティブな恩恵もある。ポルノ使用者がやめることを熟慮する時、彼らは健康と男らしさに集中する傾向がある。それらは正当で重要な理由だが、私個人は、得られる最大の恩恵は、心理的なものだと考えている:

・自信と勇気の回復  ・隷属からの解放  ・心の奥のおぞましい黒い影が消え自己嫌悪もしなくなる

Void, the void, the beautiful void 喪失感/虚無、喪失感/虚無、美しい喪失感/虚無

顔に疱疹(ほうしん、水ぶくれ)ができたと想像してほしい、あなたが薬剤師の所に行くと、無料の軟膏を試しにくれた。あなたはその軟膏を塗ると、疱疹はすぐに消えた。一週間後、再発した、あなたは薬剤師の所に行き、軟膏はまだあるかと聞いた。薬剤師は言う、「もちろん、チューブで持っていってください、また必要になるかもしれません」

あなたは軟膏を塗る、あら不思議、疱疹はまた消えた。しかし、疱疹が再発するたび、大きく痛くなる、再発までの期間も短くなってゆく。ついには、疱疹はあなたの顔を覆った、耐え難い痛み、30分で再発する。あなたは軟膏が一時的に疱疹を除去してくれると知っている、だがあなたはとても不安である。この疱疹は最後には全身に広がるだろうか?治まっている時間は完全になくなってしまうのだろうか?あなたは医者に行く、彼はそれを治せない、あなたは別の方法を試す、しかし軟膏しか効かない。

さて今やあなたはこの軟膏に依存している、チューブがないと外出できない。もし海外に行く時は、いくつかチューブを持っていかなければならない。健康の心配に加えて、薬剤師はチューブ一本に100ドル取るようになった。あなたは払うしかない。

あなたは、このことについて議論されている記事を目にする、自分だけじゃないんだと知る、多くの人たちが同じ問題に苦しんでいる。実際、医学界は発見していた、この軟膏は疱疹を治しているのではない、そうではなく、皮膚の下に追いやっているだけだと。疱疹を大きくしていたのは軟膏である、あなたが疱疹を取り除くためにやるべきことは、ただ一つ、軟膏を使うのをやめること、疱疹は時が来れば消える。

あなたは軟膏を使い続けますか?あなたは意志の力を使って軟膏を使うのをやめますか?もしあなたがその記事を信じなていない場合、数日は心配かもしれない、しかし疱疹が良くなっていることに気づけば、軟膏を使う必要も欲求も消える。あなたは惨めになるだろうか?もちろん、そんなことはない!あなたは酷い問題を抱えていた、その問題に治療法はないと思っていた、しかし今あなたは解決法を見つけた。疱疹が消えるのに一年かかったとしても、日々改善が見られ、自分はなんて素晴らしい気持ちでいるのだろうと思う。これがポルノをやめることによる魔法である。

疱疹は身体の痛みではない、通常の性欲の欠如でも、興奮の萎えでも、挿入の衰えでも、二次元画像に費やした無駄な時間でも、権利を侵害された気持ちでも、あなたを見咎めた人たちを蔑むことでも、ましてや自分を蔑むことでもない。これらはすべて疱疹のおまけである。

この疱疹がこのすべてのことに対して我々の思考を閉じさせる、ポルノ麻薬摂取を求めるあのパニックな感情である。非ポルノ使用者はこの感情に苦しむことはない。我々の最悪の苦しみは恐怖であり、最大の恩恵はその恐怖を取り除くことである。これはあなたの最初の自慰セッションにより引き起こされ、以降、セッションのたびに生じさらに強化される。

ポルノ使用者にも「幸せ」な人たちはいる、自分の狡猾な小さな怪物に目を眩まされ、同じ悪夢を繰り返し、いんちき議論を持ち出し自分たちの間抜けさを正当化しようとする。

自由でいるって最高だ!